鈴が咲く【前編】
翌日

「う...ん...」

目が覚めて起き上がる。
いつもより、相当早い時間だった。

「昨日、寝るの早かったしなぁ...」

少し、体をずらす。

「いっ...つぅ..」

打撲が痛む。

「擦り傷も相当ひどいけど...
打撲は押すとさらに痛いからなぁ...」





あまり動かないようにしないと...

ガチャ



____カチン


「咲?
大丈夫か?」

「翔、みんな!」

ホスピタルルームにみんなが入ってきた。

「大丈夫なんか?咲希ちゃん。」

「咲希ちゃん!心配したんだよ?」

「みんな...ごめんね?
もう大丈夫...いっ...」

みんなの方を向いたら、

もともと痛かった体が痛んだ。

「...怪我、もう一回見せてみろ。」



「...ごめん..ありがとう、佐島君。」

「昨日言ったこと、もう忘れたのか。
学習しろよ。」

呆れたようにいう佐島君に
そっと腕を差し出す。
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