鈴が咲く【前編】
「だって...いっ!」

「ほらな、
こんな状態で
大丈夫なわけねーだろ。」

そう言って
包帯を手早く取っていく。



...なんか...
みんなからの視線が...
痛い....




(咲と龍也、何かあったのか?)

(なんか、親密な雰囲気だよね)

(龍也...ずるいで...)




「...昨日より、
内出血はひどくなってるから。
今日は痛いぞ。」

「そ、そんなぁ..」


腕や足の包帯を取ると、
青紫の肌がはれ上がっていた。
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