鈴が咲く【前編】
燈兜
校庭に走って出ていく。
周りのみんなは、
もう霊力を目いっぱい使える状態。
_____カチリ
どうせここからは私の様子に気を配る余裕なんてない。
警戒だけは、最高レベルにして置かないと。
「っ来るぞ!」
亮ちゃんが言って身構える。
雲が、一気に集まる。
頭上に広がって円盤のように渦をまく
雲のど真ん中から、
何かがすごいスピードで飛び出した。
「...ほぅ...
なかなかノ歓迎だな。」
「「燈兜!!」」
翔と誠にぃが霊力を発する。
『おいおい...
私ハ、ただ挨拶に来ただけなのダガ?』
そう言いながら、ゆっくりと、
私たちの目の前に降りてくる。
妖鬼の一族のはずなのに、
人間とそっくり……
古文書に書いてたのはこういう事か……
『フム...
先ほどカラら結界にすらなっテいなイ
遊びをしてイタのはお前カ』
うっすらと笑みを浮かべながら
亮ちゃんを見る。
まぁ、そうだよね。
でもその『遊び』に乗ってくれてたんだから
やっぱり挨拶に来ただけってこと……?
舐め腐ってる……
意表を突く一撃を出すか……?
皆が驚くなか、言葉を続ける燈兜。
『まァ……
子供のお遊びとしてはマシだったか……
お主ら三人、今まデヨリはまともナヨうダ。』
そういって、
片腕を前に突き出してくる。
「「「??」」」
『デも、
我にハ勝てなイダろう?』
「っ避けて!」
とっさに声をかけたけど、
遅かった。
周りのみんなは、
もう霊力を目いっぱい使える状態。
_____カチリ
どうせここからは私の様子に気を配る余裕なんてない。
警戒だけは、最高レベルにして置かないと。
「っ来るぞ!」
亮ちゃんが言って身構える。
雲が、一気に集まる。
頭上に広がって円盤のように渦をまく
雲のど真ん中から、
何かがすごいスピードで飛び出した。
「...ほぅ...
なかなかノ歓迎だな。」
「「燈兜!!」」
翔と誠にぃが霊力を発する。
『おいおい...
私ハ、ただ挨拶に来ただけなのダガ?』
そう言いながら、ゆっくりと、
私たちの目の前に降りてくる。
妖鬼の一族のはずなのに、
人間とそっくり……
古文書に書いてたのはこういう事か……
『フム...
先ほどカラら結界にすらなっテいなイ
遊びをしてイタのはお前カ』
うっすらと笑みを浮かべながら
亮ちゃんを見る。
まぁ、そうだよね。
でもその『遊び』に乗ってくれてたんだから
やっぱり挨拶に来ただけってこと……?
舐め腐ってる……
意表を突く一撃を出すか……?
皆が驚くなか、言葉を続ける燈兜。
『まァ……
子供のお遊びとしてはマシだったか……
お主ら三人、今まデヨリはまともナヨうダ。』
そういって、
片腕を前に突き出してくる。
「「「??」」」
『デも、
我にハ勝てなイダろう?』
「っ避けて!」
とっさに声をかけたけど、
遅かった。