鈴が咲く【前編】
「ヤァッ!」
「フッ..アァ!」
二人共、
実力が均衡してるから、
なかなか勝負が付かない。
でも、それは持久力も高まるし、
かえっていいと思うんだよねぇ...
亮ちゃんは、
頭脳派だからいろいろ考えてる。
囮の攻撃を仕掛けて、
その隙に....なんてこともある。
その点、誠にぃは、攻撃の手数が多い。
たくさん攻撃してるし威力もあるけど、
当たらないこともある。
どちらも、
相手の足りないものを持ってる。
この二人が組めば、
いい線行くんじゃないかなぁ、と思って
コンビを組ませてるんだ。
パンパンッ
「そこまで!」
そのとたん二人の動きが止まる。
「二人共、動きは良くなってる!
...ちょっと、やってみる?」
にやっと笑って言ってみる。
そのとたん、
二人の眼の色が変わった。
「「まっまじで!?」」
「どう?」
「やりてえ!」
「俺も!」
「じゃあ、やろっか!」
『二人VS私』の勝負することが決まった。