鈴が咲く【前編】
翔に肩から引き寄せられる。

「咲は俺の。」

「ちょっ翔!?」




遠山君、びっくりしてるし...



横から抱きしめる形で
座ってる私の上半身を引き寄せた翔は
頭をこつん、と私の頭に当てながら
遠山君を見た。



「翔~?うそついたらだめでしょ?」

「「「翔って呼んでるの!?」」」




「ブッ あはははは!
だってこいつらおもしろ過ぎるって!!」



そう言って私から離れる翔。

「もう...ごめんね?翔とは、幼馴染なの。」

そういって眉を落とす。



「そっか。
僕、咲希ちゃんって呼んでもいい?」

「うん!いいよ?」

「よかった!じゃあ、よろしくね!
咲希ちゃん!」

「うん!よろしくね!」

< 23 / 568 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop