鈴が咲く【前編】
「九尾とか、
絶対いつも居るだろーな」
翔が面白そうに言う。
「かわいーよね~
九尾...」
「咲の式はみんな、咲と信頼しきってるから、
咲が危険になったりとかしたら
呼んでなくても勝手に来るよな、絶対。」
「まぁね~」
よかった...
九尾達よんでも良いんだ...
「あ、でも、
九尾は戦闘には向いてないか。
いつも守護だもんな。」
あーあ…
ほんとに知らないんだ?
「そんなことないよ!
九尾達は守護的に使ってるとこあるけど
治癒は平均的にならできるし、
戦闘だってできるよ!」
表の言い分をふふん、と効果音がなるみたいに、言った。
「私の式の中で
トップって言っていいくらいに
守護術ができるだけだよ~っだ!」
「すげーな...
見た目あんなちっさくて
かわいいのに...」
「でしょ~?」
「え~?
何々、九尾って!
それも式なの?」
「うん。
そうだよ!
すっごくかわいいの!」
「なんや、見てみたいわぁ~」
「ほんと?
じゃあここにきても良いって伝えてもらうね!
絶対すぐに来るよ!」