鈴が咲く【前編】
「...とりあえず、入ろう。
あの妖みたいになる人を
減らすためにも、結局は俺らが妖を
調伏していくしかないんだし。
妖にお礼を言われたんだろ?
咲。お前は、あの妖に感謝されたんだ。
最後の最後に、人間の感情を取り戻させたんだ。
大丈夫だよ」
翔がそう言ってみんなが頷いてくれた。
「...うん..
これから、もっと頑張るから...」
「咲希は、もう十分頑張ってるから」
龍也君が優しい声で言ってくれた
「っ.....ありがとう」