鈴が咲く【前編】
「あ、先生!すいません。
ここまで来ていただいて...」
「いや、
まぁそんなに違いはないからな。
遠山と関石は...?」
「あ、こっちに居ます」
「香林も山下も佐島も、
お前ら本当によくやってくれた!
だいぶ大変だっただろう...」
そう先生が言って、肩をたたかれた。
「「「は、はい。まぁ...」」」
「遠山!関石!
三人に感謝しろよ?」
そう言って先生は
テストを渡して帰って行った。
「ど、どう...?」
こわばったままの顔で
そっ...とテストを開いた二人。
「「っ!!....」」
「良かったのか?」
「反応しろよ~?」
「「うぉぉぉおぉぉぉ!!」」
「ろ、ろろろっ
六っ十点!!」
「お、俺も!!」