鈴が咲く【前編】
トントントントン...

小気味よい音がキッチンに響く。




「手伝おうか?」

「翔!
ううん、大丈夫。」


手を動かしたまま話す。






「そうか?
相変わらず手際いいなぁ...」

「そうかな?ありがと!」

ニコッと笑って答えながらも
鍋にまな板と包丁で滑らせるように野菜を入れた。




トントン
カンッ
カチャ



「よしっ完成!」



独り言を明るくいってから盛りつけたお皿を
お盆にのせる。



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