鈴が咲く【前編】





ドッ……



嫌な感じの物音にフッと少し意識が顔をもたげる。

考えられないまま、ゆっくりと振り向くと、
翔太が三人を振り払い、印を組んでいた。



……?

あぁ、さっきまでの声は翔太が……


…今、術を……?




「我、っ!?」



ガッ


「落ち着けコノヤロォ!!」

印を組んでいた手を掴み、
地面に翔太の体を叩きつけるように押し倒した。



「ぐっ!?」

翔太の口から漏れたうめき声に
頭が覚醒する。






< 479 / 568 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop