鈴が咲く【前編】


「女がペラペラと…」


ほんと時代錯誤も甚だしいな…

「じゃあ、その女に1対多数
勝てて当たり前だよね」




私は優しくなんかない。

正義を貫いたりもしない。




「大丈夫、殺したりはしないから。」

ボソリ、と呟いた。



ダッと音を立てて走ってくるのを合図に
体勢を低くする。


「妖刀、桜鈴」

迎え撃つように、スタートを切った。



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