鈴が咲く【前編】
キ―ンコーンカーンコーン
ふと気が付くと、
何回目かのチャイムが鳴った。
「ん...やべ、話しすぎたか
今何時だ...?」
そう言って時計を見る翔。
「もう昼になるみたいだ。
そろそろ戻るか。」
「うん。
そうだね、もどろっか。
結構さぼっちゃったなぁ…」
「咲頭いいんだし大丈夫だろ」
「まぁ、ね。
翔だってそうでしょ?
......っ!!」
風に乗ってなにかを感じた。
...
集中して、全神経を研ぎ澄ませる。
風に違和感がある...
「咲?...
!!!コレ...」
コクッと頷いてもう一度周りを見る。
!!
あった!!