鈴が咲く【前編】
走りながら一つに結んでいた髪をほどく。
腰近くまである髪が広がった。
力を使うときは、
いつも髪を完全におろす。
術で作った追い風に押してもらいながら
旧校舎まで走りつづけた。
着いてすぐに、背中あわせに立つ。
「翔...昼間でこんな強い妖気を
出せるってことは...」
「あぁ。
二人でギリぐらいのが来るかもな。
それか、雑魚がスゲー数なのか。」
そういうこと...
「っ!!多いね...」
「面倒なほうが来たかもな。」
「これ以上集まってくる前に」
「「終わらせる!!」」
二人で護符や術を使って
雑魚たちを倒していく。