鈴が咲く【前編】
今は翔と話してるけど...

「咲希ちゃんはさ~」



話しかけられてはっとする。

「う、うん?」

返事をして前を向くと...
学校の目の前だった。





...

ちょっと躊躇するように、
手を、ギュッと握りしめる。


二日目の今日なら、
もう全校に話が広がってるはず…




「咲希ちゃん。
大丈夫だから。」


遠山君がそう言って、
私が握り締めてた手をそっと包んだ。

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