素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「これで新商品の提案のプレゼンテーションを終わります」
私は薄暗い会議室で頭を下げる。
何とか会議で失敗せずに発表は出来た。
後は……役職者の人たちの反応を待つだけ。
「自分で作る口紅ね……。
聞く所によるとこの商品を作るのにえらくコストが掛かったそうだが……。
それをカバーできる価値は保証できるのかね?」
どこからかそんな声が聞こえてきた。
その声を合図としていろんな声が飛んでくる。
『利益は出るのか』
『もっと利益が出る商品は無かったのか』
『今までとは全然違う案だな』
とか……。
どれもこれもやっぱり会社の利益を追求するような声ばかりで聴いていて虚しくなってくる。
「コストは多少掛かりました。
しかしこれは、消費者の方が……」
「消費者なんてどうでもいいんだよ。
お前たちは利益が出る商品を考えればいい」
社長は私の言葉を遮るようにそう言い放った。
それに賛同するような声がいろんなところから聞こえてくる。
消費者なんてどうでもいい……?
この人たちは何を言っているの?
私は目の前の光景を信じたくはなかった。
会社が利益を求めている事は知っていた。
でもここまでだとは……。
もう駄目だ……。
私この会社ではやっていけない。
私は薄暗い会議室で頭を下げる。
何とか会議で失敗せずに発表は出来た。
後は……役職者の人たちの反応を待つだけ。
「自分で作る口紅ね……。
聞く所によるとこの商品を作るのにえらくコストが掛かったそうだが……。
それをカバーできる価値は保証できるのかね?」
どこからかそんな声が聞こえてきた。
その声を合図としていろんな声が飛んでくる。
『利益は出るのか』
『もっと利益が出る商品は無かったのか』
『今までとは全然違う案だな』
とか……。
どれもこれもやっぱり会社の利益を追求するような声ばかりで聴いていて虚しくなってくる。
「コストは多少掛かりました。
しかしこれは、消費者の方が……」
「消費者なんてどうでもいいんだよ。
お前たちは利益が出る商品を考えればいい」
社長は私の言葉を遮るようにそう言い放った。
それに賛同するような声がいろんなところから聞こえてくる。
消費者なんてどうでもいい……?
この人たちは何を言っているの?
私は目の前の光景を信じたくはなかった。
会社が利益を求めている事は知っていた。
でもここまでだとは……。
もう駄目だ……。
私この会社ではやっていけない。