素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「じゃあこうしたらどうでしょう?
化粧品を商品化して、もし結果が出なかったら2人には辞めていただく」




そう言ったのは部長だった。
部長は私たちを助けるようにそう提案してくれた。




「まぁ……いいだろう。
では売り上げが伸びなかったら会社を辞めて貰う。
覚悟をしておけ」




社長はそう言って会議室を出て行った。
社長に続くように次々と出て行く人たち。
残ったのは私と橘部長。
そして部長の3人だった。




「部長……ありがとうございます……」

「ありがとうございます」

「何……俺にはこんな些細な事しか出来ないが……」




私と橘部長が頭を下げれば申し訳なさそうに言う部長。




「俺はお前たちを信じている。
頑張れよ」

「はい……」




部長はそれだけ言ってオフィスを出て行った。


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