素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
踏み出す一歩
会議があった事もありあっという間に終わった休日。
体の疲れが残ったままだが会社に行くため電車へと乗り込む。




「橘部長、おはようございます」

「おはよう」




もう日課ともなった橘部長との電車での挨拶。
そして通勤……。



最初は人生終わったとか、最悪だな……とか。
そう思ってたけど……。
今はこの時間が幸せだ。
好きな人と一緒にいられるって凄く贅沢だよね……。




「泰東、ゆっくり休めたか?」

「へ……あっ……はい」




本当はあんまり休んだ気にはならないけど……。
心でため息をつけば橘部長は鋭い目で私を見てきた。




「その顔はあまり休めていないみたいだな」

「え……」




何でバレたの!?
私ってそんなに顔に出てたかな……?


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