素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「更には、俺と泰東のパソコンから今回の企画のデーターが全て消されていた」
「なんだよそれ……」
「大樹……」
橘部長の言葉を聞いた大樹はぎゅっと拳を握りしめながら下を俯いていた。
その体は僅かに震えていてなんて声を掛けたらよいか分からなかった。
「ふざけんなよ!!
夏香がどれだけ苦労して頑張ってきたかなんて一緒に働いてたら分かるだろうが!!」
「大樹!!
落ち着いて……」
大樹はバッと顔を上げてズカズカと歩き出す。
私の声が聞こえていないのか大樹は止まろうとしない。
「お前らがやったんだろうが!!」
大樹が止まったのは私の事を冷ややかな目で見ていた先輩たちの前。
先輩たちは首を左右に振るが大樹はそれを信じていないように責め立てていた。
「大樹……やめて!!」
「夏香……どうして庇うんだよ!!
コイツらはお前の事を散々悪く言ってたんだぞ!
コイツら以外ありえねーだろうが!!」
大樹の腕をつかみ先輩たちから少し引き離そうとするが、大樹も男の人なだけあって私がどれだけ引っ張ってもビクともしない。
「なんだよそれ……」
「大樹……」
橘部長の言葉を聞いた大樹はぎゅっと拳を握りしめながら下を俯いていた。
その体は僅かに震えていてなんて声を掛けたらよいか分からなかった。
「ふざけんなよ!!
夏香がどれだけ苦労して頑張ってきたかなんて一緒に働いてたら分かるだろうが!!」
「大樹!!
落ち着いて……」
大樹はバッと顔を上げてズカズカと歩き出す。
私の声が聞こえていないのか大樹は止まろうとしない。
「お前らがやったんだろうが!!」
大樹が止まったのは私の事を冷ややかな目で見ていた先輩たちの前。
先輩たちは首を左右に振るが大樹はそれを信じていないように責め立てていた。
「大樹……やめて!!」
「夏香……どうして庇うんだよ!!
コイツらはお前の事を散々悪く言ってたんだぞ!
コイツら以外ありえねーだろうが!!」
大樹の腕をつかみ先輩たちから少し引き離そうとするが、大樹も男の人なだけあって私がどれだけ引っ張ってもビクともしない。