素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「田辺の事を悪く言うのはやめてください。
彼に至らない点があるのなら代わりに謝ります。
ですが!!……生意気な目?そんな事を言う必要がありますか?」
大樹の事を悪く言われ、我慢できなくなった私は木山さんに喧嘩を売る様な言葉を放ってしまった。
その瞬間に、木山さんの顔は一気に怒りへと変わっていった。
「何だその反抗的な目は!!」
木山さんの怒鳴り声に、総務課の人たちは青ざめた顔でこっちを見ていた。
それもそのはず、木山さんは私の胸ぐらを掴んでいたから。
ここまで怒るとは予想もしていなかった私も内心では驚いていたが、不思議と頭は冷静だった。
「手を離していただけますか?」
「この……」
頭に血が上った状態の木山さんに、私の言葉が届くはずもなく胸元を掴む力が徐々に強くなっていく。
そんな光景に、総務課の人たちはアタフタとしているが止めに入ってくれる人は誰もいなかった。
とりあえず手を離してもらわなければ話もできない。
そうは思うが、どうすれば……。
そう思った時、私の胸元を掴んでいた木山さんの手が誰かの手によって掴まれた。
「私の部下に何をしているんですか?」
寒気を感じる程の低い声に、総務課のみんなも、木山さんも固まるように動きを止めた。
「橘部長……」
その中で私は声を発する。
橘部長の低い声に免疫がある私だけはこの場でも冷静でいられた。
彼に至らない点があるのなら代わりに謝ります。
ですが!!……生意気な目?そんな事を言う必要がありますか?」
大樹の事を悪く言われ、我慢できなくなった私は木山さんに喧嘩を売る様な言葉を放ってしまった。
その瞬間に、木山さんの顔は一気に怒りへと変わっていった。
「何だその反抗的な目は!!」
木山さんの怒鳴り声に、総務課の人たちは青ざめた顔でこっちを見ていた。
それもそのはず、木山さんは私の胸ぐらを掴んでいたから。
ここまで怒るとは予想もしていなかった私も内心では驚いていたが、不思議と頭は冷静だった。
「手を離していただけますか?」
「この……」
頭に血が上った状態の木山さんに、私の言葉が届くはずもなく胸元を掴む力が徐々に強くなっていく。
そんな光景に、総務課の人たちはアタフタとしているが止めに入ってくれる人は誰もいなかった。
とりあえず手を離してもらわなければ話もできない。
そうは思うが、どうすれば……。
そう思った時、私の胸元を掴んでいた木山さんの手が誰かの手によって掴まれた。
「私の部下に何をしているんですか?」
寒気を感じる程の低い声に、総務課のみんなも、木山さんも固まるように動きを止めた。
「橘部長……」
その中で私は声を発する。
橘部長の低い声に免疫がある私だけはこの場でも冷静でいられた。