素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「謝る必要がない?
君はいったい何を言ってるのかね?」
怪訝そうな顔で口を開く木山さんに対して、橘部長は無表情のまま言い放った。
「当然のことを言ったまでです。
泰東は何も間違っていない、なのにどうして謝らなければならないのですか?
謝るのは……貴方の方じゃないのか?」
先ほどまで無表情だった顔が、怒りに包まれていた。
他の人たちは気が付いていないかもしれない。
それくらいの変化だった。
だけど……私には分かってしまった。
橘部長の隠しきれていない怒りに……。
「どうして私が謝らければいけないのかね?
この女が生意気な態度をとったのが悪いのだよ。
それが分かっているからこそ君も謝ったのではないのかね?」
木山さんの顔がみるみるうちに怖くなっていく。
それと同時に総務課の人たちの顔は生気を失っていくのが分かった。
そんなのお構いなしに橘部長は口を開く。
「私が謝ったのはあくまでも彼女の上司としてだ。
この騒ぎを起こした原因は少なからず泰東にもある。
だから謝っただけであって、泰東が間違ったことを言ったとは思っていない」
木山さんに向いていた橘部長の目が一瞬だけ私に向いた。
すぐに木山さんに戻ってしまったけど……強くて優しい眼差しだった。
君はいったい何を言ってるのかね?」
怪訝そうな顔で口を開く木山さんに対して、橘部長は無表情のまま言い放った。
「当然のことを言ったまでです。
泰東は何も間違っていない、なのにどうして謝らなければならないのですか?
謝るのは……貴方の方じゃないのか?」
先ほどまで無表情だった顔が、怒りに包まれていた。
他の人たちは気が付いていないかもしれない。
それくらいの変化だった。
だけど……私には分かってしまった。
橘部長の隠しきれていない怒りに……。
「どうして私が謝らければいけないのかね?
この女が生意気な態度をとったのが悪いのだよ。
それが分かっているからこそ君も謝ったのではないのかね?」
木山さんの顔がみるみるうちに怖くなっていく。
それと同時に総務課の人たちの顔は生気を失っていくのが分かった。
そんなのお構いなしに橘部長は口を開く。
「私が謝ったのはあくまでも彼女の上司としてだ。
この騒ぎを起こした原因は少なからず泰東にもある。
だから謝っただけであって、泰東が間違ったことを言ったとは思っていない」
木山さんに向いていた橘部長の目が一瞬だけ私に向いた。
すぐに木山さんに戻ってしまったけど……強くて優しい眼差しだった。