素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
お店は私が決めていい、との事だったからマコさんのお店にした。
あそこは会社から近いし、少しでも長く橘部長とゆっくりできるからだ。
「夏香じゃないか!!いらっしゃい!!」
「こんにちはマコさん」
「ん?今日はお連れさんもいるのか?」
「はい」
橘部長と2人でお店の中に入れば、元気な明るい声がお店中に広がった。
ピークは過ぎたのか今日もお客さんはいなかった。
席について橘部長とメニューを見ていればマコさんがお水を持ってこっちへとやってくる。
「夏香、メニューは決まったかい?」
「えっと……橘部長は決まりましたか?」
「あぁ」
私が橘部長の名前を出した瞬間、パリンと何かが割れるような音がした。
ビックリして下を見ればコップの破片が散らばっていて床が濡れていた。
「大丈夫ですか!?マコさん!?」
マコさんからは何の反応も返っては来なかった。
まるで私の声が聞こえていないかの様に……。
マコさんの様子がおかしい。
今までこんな事はなかったし、コップが割れた音にも反応しないなんて……。
「アンタ……橘かい?」
ようやく口を開いたと思ったら、マコさんは私ではなく橘部長の方を見て大きく目を開けていた。
「そうですが」
「アタシだよ!!向日 真琴!!」
「……」
マコさんは何やら興奮する様にテーブルに両手をつき橘部長の顔を見ていた。
橘部長は何かを考える様に目を瞑っていた。
そして思い出したかの様に目を開く。
「大学の時の……」
「そう!!同じゼミだった!!」
橘部長が思い出したことがよほど嬉しかったのか、マコさんは満面な笑みで橘部長に笑いかけていた。
そんな光景を見ながら、驚く私にマコさんは説明してくれる。
橘部長とは同じ大学で同じゼミだったと。
そして、大学時代の橘部長の事も話してくれた。
あそこは会社から近いし、少しでも長く橘部長とゆっくりできるからだ。
「夏香じゃないか!!いらっしゃい!!」
「こんにちはマコさん」
「ん?今日はお連れさんもいるのか?」
「はい」
橘部長と2人でお店の中に入れば、元気な明るい声がお店中に広がった。
ピークは過ぎたのか今日もお客さんはいなかった。
席について橘部長とメニューを見ていればマコさんがお水を持ってこっちへとやってくる。
「夏香、メニューは決まったかい?」
「えっと……橘部長は決まりましたか?」
「あぁ」
私が橘部長の名前を出した瞬間、パリンと何かが割れるような音がした。
ビックリして下を見ればコップの破片が散らばっていて床が濡れていた。
「大丈夫ですか!?マコさん!?」
マコさんからは何の反応も返っては来なかった。
まるで私の声が聞こえていないかの様に……。
マコさんの様子がおかしい。
今までこんな事はなかったし、コップが割れた音にも反応しないなんて……。
「アンタ……橘かい?」
ようやく口を開いたと思ったら、マコさんは私ではなく橘部長の方を見て大きく目を開けていた。
「そうですが」
「アタシだよ!!向日 真琴!!」
「……」
マコさんは何やら興奮する様にテーブルに両手をつき橘部長の顔を見ていた。
橘部長は何かを考える様に目を瞑っていた。
そして思い出したかの様に目を開く。
「大学の時の……」
「そう!!同じゼミだった!!」
橘部長が思い出したことがよほど嬉しかったのか、マコさんは満面な笑みで橘部長に笑いかけていた。
そんな光景を見ながら、驚く私にマコさんは説明してくれる。
橘部長とは同じ大学で同じゼミだったと。
そして、大学時代の橘部長の事も話してくれた。