素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「橘は結婚してるのかい?」
「……いや」
「彼女はいるのかい?」
「いや……ちょっとすまない」
マコさんは私たちが頼んだ料理を作り終えると、近くの席に座り一緒になっていて話していた。
一緒にと言っても、マコさんが橘部長に質問攻めをしているのだが……。
それに疲れたのか橘部長は立ち上がり、お手洗いへと向かって行った。
「相変わらずクールだね~」
そう言いながらお手洗いの方を見るマコさんの顔は、凄く輝いていた。
まるで……好きな人を見るかの様な顔で。
「アイツ昔から女の子にモテてたけど今はどうなんだい?」
「……今もですよ」
「そうかい、まぁ……格好良いからね……仕方がないか」
そう言ったマコさんの顔は、凄く切なそうに見えた。
その顔で分かってしまったんだ。
マコさんは……橘部長の事が好きだって。
私の妄想であって欲しい。
そんな私の願いは虚しく消えていったんだ……マコさんの言葉によって。
「アタシさ……昔からアイツが好きだったんだよ。
実は今でも……だから夏香には感謝してるよ!
ここにアイツを連れてきてくれて!!」
ほんのりと顔を赤らめながら笑うマコさんは、女の私から見ても綺麗で、可愛かった。
マコさんは、恥ずかしくなったのかキッチンへと戻って行った。
美人で、大人で、格好良いマコさん。
私がどうあがいたって敵いっこない人。
マコさんの後ろ姿を見ていると涙がこぼれ落ちそうになった。
「ライバル登場って感じ?」
「え……?」
涙が出そうになった時、後ろから優しい声が聞こえた。
振り返れば、少し複雑そうな顔をした翔也さんが立っていた。
「……いや」
「彼女はいるのかい?」
「いや……ちょっとすまない」
マコさんは私たちが頼んだ料理を作り終えると、近くの席に座り一緒になっていて話していた。
一緒にと言っても、マコさんが橘部長に質問攻めをしているのだが……。
それに疲れたのか橘部長は立ち上がり、お手洗いへと向かって行った。
「相変わらずクールだね~」
そう言いながらお手洗いの方を見るマコさんの顔は、凄く輝いていた。
まるで……好きな人を見るかの様な顔で。
「アイツ昔から女の子にモテてたけど今はどうなんだい?」
「……今もですよ」
「そうかい、まぁ……格好良いからね……仕方がないか」
そう言ったマコさんの顔は、凄く切なそうに見えた。
その顔で分かってしまったんだ。
マコさんは……橘部長の事が好きだって。
私の妄想であって欲しい。
そんな私の願いは虚しく消えていったんだ……マコさんの言葉によって。
「アタシさ……昔からアイツが好きだったんだよ。
実は今でも……だから夏香には感謝してるよ!
ここにアイツを連れてきてくれて!!」
ほんのりと顔を赤らめながら笑うマコさんは、女の私から見ても綺麗で、可愛かった。
マコさんは、恥ずかしくなったのかキッチンへと戻って行った。
美人で、大人で、格好良いマコさん。
私がどうあがいたって敵いっこない人。
マコさんの後ろ姿を見ていると涙がこぼれ落ちそうになった。
「ライバル登場って感じ?」
「え……?」
涙が出そうになった時、後ろから優しい声が聞こえた。
振り返れば、少し複雑そうな顔をした翔也さんが立っていた。