素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「お願いします!!
化粧品会社アイリスの新商品の口紅の試供品です!!」
街で試供品を販売部の何人かで配っている時、騒がしい声が辺りを包んだ。
「夏香ちゃん?」
「翔也さん」
「あれ?君って商品企画じゃなかった?
何でここに……?」
不思議そうに首を傾ける翔也さんに簡単に説明をする。
翔也さんは最後まで話を聞くと『協力しようか?』と優しい笑顔を向けてくれた。
翔也さんの周りにはたくさんの女の子がいる。
彼に頼めば、あっという間に全部の化粧品を売ることが出来るだろう。
でもそれでは駄目だ。
最後まで私の……私たちの力でやり遂げなければいけない。
「お気持ちは嬉しいですけど……」
「そっか。さすが夏香ちゃん。
僕のお気に入りだ」
「じゃあ私はこれで……」
そう言いかけた時、ある光景が頭に浮かんだ。
それは、公園で翔也さんがメイクをするというイベントだった。
あの手を使えばもしかしたら……。
甘い期待が私の脳裏をよぎる。
「翔也さん!!
ありがとうございます!!あなたのお蔭で希望が出ました!!」
「へ?」
翔也さんの両手を握り、勢いよく振る。
そして、翔也さんの手に口紅の試供品をのせるて笑顔を浮かべる。
「これ良かったら使ってください!!」
「え……ちょっと夏香ちゃん!?
はぁ……本当に変わった子だ……」
翔也さんの優しい声を背に私は走り出した。
化粧品会社アイリスの新商品の口紅の試供品です!!」
街で試供品を販売部の何人かで配っている時、騒がしい声が辺りを包んだ。
「夏香ちゃん?」
「翔也さん」
「あれ?君って商品企画じゃなかった?
何でここに……?」
不思議そうに首を傾ける翔也さんに簡単に説明をする。
翔也さんは最後まで話を聞くと『協力しようか?』と優しい笑顔を向けてくれた。
翔也さんの周りにはたくさんの女の子がいる。
彼に頼めば、あっという間に全部の化粧品を売ることが出来るだろう。
でもそれでは駄目だ。
最後まで私の……私たちの力でやり遂げなければいけない。
「お気持ちは嬉しいですけど……」
「そっか。さすが夏香ちゃん。
僕のお気に入りだ」
「じゃあ私はこれで……」
そう言いかけた時、ある光景が頭に浮かんだ。
それは、公園で翔也さんがメイクをするというイベントだった。
あの手を使えばもしかしたら……。
甘い期待が私の脳裏をよぎる。
「翔也さん!!
ありがとうございます!!あなたのお蔭で希望が出ました!!」
「へ?」
翔也さんの両手を握り、勢いよく振る。
そして、翔也さんの手に口紅の試供品をのせるて笑顔を浮かべる。
「これ良かったら使ってください!!」
「え……ちょっと夏香ちゃん!?
はぁ……本当に変わった子だ……」
翔也さんの優しい声を背に私は走り出した。