素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「年上っていくつなの?」

「36歳だってよ」

「なんだ結構いってるんだね~。
5歳上までなら許せるけど、流石に12歳上はね~」



2人の会話を聞きながらふっと思った事がある。
恋愛に年齢なんて関係ない、お互いが想いあえばそれでいいんじゃないのかな?
まぁこんな事酔ってる2人に言ったって仕方ないから言わないけどさ!



「ってか~アタシ達もそろそろ結婚とか意識しなきゃヤバイ年齢なのかな~?」

「あぁ……同級生に結婚してるやつら増えてきたしな」



結婚か……。
正直あんまりピンッと来ないんだよね。
今は恋愛したいとも思わないし。
まぁ私たち3人とも相手はいないんだけどね!



「ってかその部長って結婚してるの!?」

「なぎさアンタもしかして狙うの!?」

「夏香アンタさっきの話聞いてた!?
私は5歳以上の年上は無理!!」



なぎさの大声にため息をつきながら適当に相槌をしていれば大樹の興味なさげな声が聞こえてきた。



「結婚どころか、女の噂なんて一切ない。
販売部にいた時女子たちにキャーキャー言われても知らん顔だったみたいだし」

「ふーん、モテるんだね~」

「どこがいいのか俺には分からないけどな」



販売部はうちの会社で女子が1番多くいるところ。
と言っても、5人くらいしかいないんだけど。
それにしてもなんか大樹って橘部長の事いやに嫌ってるような気がするんだけど……。
気のせいかな……?


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