素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「橘はアタシの事なんて目に映っていない。
そんな事は分かっているさ……でも……アイツを見ると幸せな気持ちでいっぱいになるんだよ」
マコさんが抱く感情は私と同じだった。
橘部長を見ているだけで幸せ、そう思っているのは私だけではないのだ。
でも私とマコさんでは雲泥の差だ。
だって、マコさんはきちんと自分の想いを口に出し、向き合おうとしている。
でも私は……きちんと向き合おうとはせずに逃げ出している。
「大学の時からそうだったよ……。
アイツは無口で自分の事は何も語ろうとはしなかったけど……一緒にいると……幸せだった」
「……」
マコさんから橘部長の名前が出ると私の胸は悲鳴をあげるみたいに痛くなる。
でも橘部長を語るマコさんは凄く幸せそうだ。
顔は見えないけど、雰囲気で分かる。
マコさんの橘部長への想いは……凄く大きいんだって。
胸元を強く握りしめて彼女の背中を見つめる。
赤みがかった茶色の髪はマコさんの強さを引き立て、細長い手足は彼女の可憐さを表している。
そして全てを包み込むような笑顔が彼女を輝かせる。
女の私から見ても素敵な女性だと思う。
性格だって明るくて優しくて正直で……。
大人っぽい考えだって出来る人だ。
私とは全然違う。
傷つくのが怖くて逃げてばかりの私とは比べ物にもならない。
橘部長には彼女みたいな人がお似合いだ。
一緒に立っているだけで絵になる。
美男美女……まさに適当な言葉だろう。
「橘と結婚出来たら幸せだろうな……。
会話はあんまりないだろうけどな~」
冗談ぽくマコさんは言っていたが、私には真剣に聞こえた。
そんな事は分かっているさ……でも……アイツを見ると幸せな気持ちでいっぱいになるんだよ」
マコさんが抱く感情は私と同じだった。
橘部長を見ているだけで幸せ、そう思っているのは私だけではないのだ。
でも私とマコさんでは雲泥の差だ。
だって、マコさんはきちんと自分の想いを口に出し、向き合おうとしている。
でも私は……きちんと向き合おうとはせずに逃げ出している。
「大学の時からそうだったよ……。
アイツは無口で自分の事は何も語ろうとはしなかったけど……一緒にいると……幸せだった」
「……」
マコさんから橘部長の名前が出ると私の胸は悲鳴をあげるみたいに痛くなる。
でも橘部長を語るマコさんは凄く幸せそうだ。
顔は見えないけど、雰囲気で分かる。
マコさんの橘部長への想いは……凄く大きいんだって。
胸元を強く握りしめて彼女の背中を見つめる。
赤みがかった茶色の髪はマコさんの強さを引き立て、細長い手足は彼女の可憐さを表している。
そして全てを包み込むような笑顔が彼女を輝かせる。
女の私から見ても素敵な女性だと思う。
性格だって明るくて優しくて正直で……。
大人っぽい考えだって出来る人だ。
私とは全然違う。
傷つくのが怖くて逃げてばかりの私とは比べ物にもならない。
橘部長には彼女みたいな人がお似合いだ。
一緒に立っているだけで絵になる。
美男美女……まさに適当な言葉だろう。
「橘と結婚出来たら幸せだろうな……。
会話はあんまりないだろうけどな~」
冗談ぽくマコさんは言っていたが、私には真剣に聞こえた。