素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
翌日
今日は翔也さんとコラボした商品の発売日だ。
発売イベントに翔也さんは参加することになっている。
なぜかそれに私と橘部長まで参加することになったのだ。
化粧品の企画者として。
橘部長と2人でイベント会場に向かう。
気まずい、気まずすぎる。
黙ったまま私たちは歩いていた。
「た……橘部長……それ重いですよね?
私が持ちますよ?」
橘部長の肩には保冷バッグがぶら下がっている。
第三者から見たらこの寒い中、保冷バッグを持っているなんて不思議に思われるかもしれない。
でもこの化粧品は繊細だから長時間、陽にあてる訳にはいかない。
いくら冬が近いからといっても。
「……重くはない。それに女性に持たせるわけがないだろう」
「……すみません」
いきなりの女性扱いに顔が熱くなる。
橘部長と一緒にいるだけで胸が爆発しそうなのに……。
橘部長の馬鹿。完全なやつあたりを心の中でしていれば辺りがだんだん騒がしくなっていった。
「凄い人気だな……相変わらず」
「そうですね……さすが翔也さん」
「……辛くないのか?ここまでモテると」
「はい?」
橘部長と目の前の人だかりについて話していれば何故か寂しそうな顔をする橘部長。
これってもしかして……まだ私と翔也さんが付き合っているって勘違いをしているんじゃ……。
私の疑問が確信に変わった。橘部長の言葉によって。
「水沢さんと付き合うのは大変そうだな」
「……あの」
「橘さん!泰東さん!こちらです」
私の声を遮る様に翔也さんのアシスタントの田丸さんの声が響き渡った。
私とたちは軽く挨拶をかわしイベント会場へと向かう。
今日は翔也さんとコラボした商品の発売日だ。
発売イベントに翔也さんは参加することになっている。
なぜかそれに私と橘部長まで参加することになったのだ。
化粧品の企画者として。
橘部長と2人でイベント会場に向かう。
気まずい、気まずすぎる。
黙ったまま私たちは歩いていた。
「た……橘部長……それ重いですよね?
私が持ちますよ?」
橘部長の肩には保冷バッグがぶら下がっている。
第三者から見たらこの寒い中、保冷バッグを持っているなんて不思議に思われるかもしれない。
でもこの化粧品は繊細だから長時間、陽にあてる訳にはいかない。
いくら冬が近いからといっても。
「……重くはない。それに女性に持たせるわけがないだろう」
「……すみません」
いきなりの女性扱いに顔が熱くなる。
橘部長と一緒にいるだけで胸が爆発しそうなのに……。
橘部長の馬鹿。完全なやつあたりを心の中でしていれば辺りがだんだん騒がしくなっていった。
「凄い人気だな……相変わらず」
「そうですね……さすが翔也さん」
「……辛くないのか?ここまでモテると」
「はい?」
橘部長と目の前の人だかりについて話していれば何故か寂しそうな顔をする橘部長。
これってもしかして……まだ私と翔也さんが付き合っているって勘違いをしているんじゃ……。
私の疑問が確信に変わった。橘部長の言葉によって。
「水沢さんと付き合うのは大変そうだな」
「……あの」
「橘さん!泰東さん!こちらです」
私の声を遮る様に翔也さんのアシスタントの田丸さんの声が響き渡った。
私とたちは軽く挨拶をかわしイベント会場へと向かう。