素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「……本当に行くのか?」
「嫌ですか?」
「嫌じゃないが……クリスマスくらい2人で過ごしたいんだがな」
「いいじゃないですか!
少しだけですから!」
「……分かった」
橘部長は決意したかのように目の前の扉へと手を伸ばした。
そしてゆっくりとその扉は開かれた。
「いらっしゃい!!」
「久しぶりだな!!」
明るい声で私たちを出迎えてくれるのは橘部長のご両親だ。
私たちは今、橘部長のご実家へと来ていた。
私の要望で……。
「寒いでしょ!?
さぁ上がって!!」
「……いや、すぐに出る」
「えー!!
いいじゃないの上がっていきなさいよ!!」
橘部長とお母さんの会話が凄く懐かしく感じた。
微笑ましい光景に目を細めていれば橘部長のお父さんが私に笑顔を向けてくれる。
「よく来てくれたな!」
「……その節はご迷惑をおかけして……」
「その話はなしだ!」
私が橘部長の彼女のフリをした時の事を謝ろうとすれば優しく遮られる。
「母さん、クリスマスなんだから2人にさせてやろう」
「だって夏香ちゃんと話したいんですもの!」
拗ねるお母さんを慰めるお父さん。
その光景は本当に和やかだった。
この2人は私の理想の夫婦だ。
私もいつかこんな関係になれたらな……。
淡い願いを抱きながら笑みを零せば橘部長の腕が私の腰へと回ってきた。
「橘部長?」
「早く2人になりたい」
「なっ!?」
甘い声で囁かれ私は思わず声を漏らしてしまった。
橘部長のご両親は驚いたようにこっちを見ている。
恥ずかしい気持ちでいっぱいになっていれば、原因である彼は必死に笑いを堪えていた。
「嫌ですか?」
「嫌じゃないが……クリスマスくらい2人で過ごしたいんだがな」
「いいじゃないですか!
少しだけですから!」
「……分かった」
橘部長は決意したかのように目の前の扉へと手を伸ばした。
そしてゆっくりとその扉は開かれた。
「いらっしゃい!!」
「久しぶりだな!!」
明るい声で私たちを出迎えてくれるのは橘部長のご両親だ。
私たちは今、橘部長のご実家へと来ていた。
私の要望で……。
「寒いでしょ!?
さぁ上がって!!」
「……いや、すぐに出る」
「えー!!
いいじゃないの上がっていきなさいよ!!」
橘部長とお母さんの会話が凄く懐かしく感じた。
微笑ましい光景に目を細めていれば橘部長のお父さんが私に笑顔を向けてくれる。
「よく来てくれたな!」
「……その節はご迷惑をおかけして……」
「その話はなしだ!」
私が橘部長の彼女のフリをした時の事を謝ろうとすれば優しく遮られる。
「母さん、クリスマスなんだから2人にさせてやろう」
「だって夏香ちゃんと話したいんですもの!」
拗ねるお母さんを慰めるお父さん。
その光景は本当に和やかだった。
この2人は私の理想の夫婦だ。
私もいつかこんな関係になれたらな……。
淡い願いを抱きながら笑みを零せば橘部長の腕が私の腰へと回ってきた。
「橘部長?」
「早く2人になりたい」
「なっ!?」
甘い声で囁かれ私は思わず声を漏らしてしまった。
橘部長のご両親は驚いたようにこっちを見ている。
恥ずかしい気持ちでいっぱいになっていれば、原因である彼は必死に笑いを堪えていた。