素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「大丈夫か?」
「だ……大丈夫です」
お母さんの驚き発言を聞いた後、私たちはご両親に別れを告げてあてもなく歩いていた。
心配そうに私を見つめる橘部長に何とか返事をするもののまだ頭がぼんやりとしている。
「さっきの話だが……確かに今はまだ早いかもしれないが……。
俺はいずれはしたいと思っている」
「え?」
「……俺の隣はお前しか考えられない」
橘部長はそう言うと手を私の手に重ねてきた。
優しく交わる私たちの手は温かかった。
外は震えてしまうくらい寒いのに心も体も熱い。
「……私だって同じです」
「ん?」
「私の隣には橘部長にいて欲しいです……ずっと……」
「ふっ……言われなくてもいるさ。
もう2度と……この手は離さない。お前の隣は俺のモノだ」
優しい声も、優しい顔も。
橘部長の全てに私の心が反応してしまう。
溢れ出した“好き”という感情は私の心の中で大きく膨れ上がっていく。
橘部長もそう思ってくれているだろうか。
もしそうだったら……凄く幸せだ。
そう思いながら横を向けば同じタイミングで橘部長もこっちを見た。
そしてどちらともなく私たちの唇は優しく重なり合っていた。
「だ……大丈夫です」
お母さんの驚き発言を聞いた後、私たちはご両親に別れを告げてあてもなく歩いていた。
心配そうに私を見つめる橘部長に何とか返事をするもののまだ頭がぼんやりとしている。
「さっきの話だが……確かに今はまだ早いかもしれないが……。
俺はいずれはしたいと思っている」
「え?」
「……俺の隣はお前しか考えられない」
橘部長はそう言うと手を私の手に重ねてきた。
優しく交わる私たちの手は温かかった。
外は震えてしまうくらい寒いのに心も体も熱い。
「……私だって同じです」
「ん?」
「私の隣には橘部長にいて欲しいです……ずっと……」
「ふっ……言われなくてもいるさ。
もう2度と……この手は離さない。お前の隣は俺のモノだ」
優しい声も、優しい顔も。
橘部長の全てに私の心が反応してしまう。
溢れ出した“好き”という感情は私の心の中で大きく膨れ上がっていく。
橘部長もそう思ってくれているだろうか。
もしそうだったら……凄く幸せだ。
そう思いながら横を向けば同じタイミングで橘部長もこっちを見た。
そしてどちらともなく私たちの唇は優しく重なり合っていた。