素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「ってか!これとこれどっちが似合うかな~!?」
「えー分かんないよ!どっちも似合うんじゃない?」
「あーマジ迷うわ~。店員さんいないし訊けないじゃん!」
高校生たちのそんな会話が聞こえてくる。
私は少し気になり近くの化粧品を見るフリをしながら高校生たちの話を聞く。
「ってか!ピンクも可愛いけどオレンジも可愛い!」
「迷いすぎじゃない!?」
「だってさ~。もう誰でもいいから選んで~!」
女の子が項垂れるようにしゃがみ込んでいた。
『誰でもいいから選んで』その言葉が冗談だって事くらい分かってる。
でも……あんなに悩んでいる子を放って置けないよ……。
「あの……」
「え……?」
「よかったら相談乗りますよ?」
私が声を掛ければパァッと女の子の顔が笑顔になった。
そして勢いよく立ち上がり私の目の前に2種類のチークが突き出される。
「あのですね!どっちが似合うと思いますか!?」
「オレンジ系とピンク系ですか……」
私は女の子の顔を見つめる。
「えー分かんないよ!どっちも似合うんじゃない?」
「あーマジ迷うわ~。店員さんいないし訊けないじゃん!」
高校生たちのそんな会話が聞こえてくる。
私は少し気になり近くの化粧品を見るフリをしながら高校生たちの話を聞く。
「ってか!ピンクも可愛いけどオレンジも可愛い!」
「迷いすぎじゃない!?」
「だってさ~。もう誰でもいいから選んで~!」
女の子が項垂れるようにしゃがみ込んでいた。
『誰でもいいから選んで』その言葉が冗談だって事くらい分かってる。
でも……あんなに悩んでいる子を放って置けないよ……。
「あの……」
「え……?」
「よかったら相談乗りますよ?」
私が声を掛ければパァッと女の子の顔が笑顔になった。
そして勢いよく立ち上がり私の目の前に2種類のチークが突き出される。
「あのですね!どっちが似合うと思いますか!?」
「オレンジ系とピンク系ですか……」
私は女の子の顔を見つめる。