素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「おはようございます」
オフィスに入って挨拶をしながら私はデスクに向かう。
橘部長も自分のデスクに向かっていく。
「今日も一緒に来てるよ」
「やっぱりあの2人デキてるんじゃね?」
ヒソヒソと聞こえる会話に胸が痛みつつも奥歯を噛みしめながら平然とした顔を保つ。
この光景にも慣れた。
私がプロジェクトリーダーに選ばれたあの日から同じ部署の人たちの1部は私の事を変な目で見るようになった。
私の企画が通ったのは橘部長と付き合ってるからだとか、女を使って橘部長に取り入ったとか。
そんな事をわざと私に聞こえるように言ってくる。
「夏香、おはよ!」
「おはよう夏香」
明るい声がする方に顔を向ければそこにいたのは大樹と佐藤せんぱいだった。
2人は変わらず私に接してくれる。
「大丈夫か?」
「あまり無理をするなよ?」
2人の優しい言葉に涙が出そうになるが、私は必死に笑顔を浮かべる。
これ以上この人たちに心配を掛けちゃいけない。
その一心で明るい声を出す。
オフィスに入って挨拶をしながら私はデスクに向かう。
橘部長も自分のデスクに向かっていく。
「今日も一緒に来てるよ」
「やっぱりあの2人デキてるんじゃね?」
ヒソヒソと聞こえる会話に胸が痛みつつも奥歯を噛みしめながら平然とした顔を保つ。
この光景にも慣れた。
私がプロジェクトリーダーに選ばれたあの日から同じ部署の人たちの1部は私の事を変な目で見るようになった。
私の企画が通ったのは橘部長と付き合ってるからだとか、女を使って橘部長に取り入ったとか。
そんな事をわざと私に聞こえるように言ってくる。
「夏香、おはよ!」
「おはよう夏香」
明るい声がする方に顔を向ければそこにいたのは大樹と佐藤せんぱいだった。
2人は変わらず私に接してくれる。
「大丈夫か?」
「あまり無理をするなよ?」
2人の優しい言葉に涙が出そうになるが、私は必死に笑顔を浮かべる。
これ以上この人たちに心配を掛けちゃいけない。
その一心で明るい声を出す。