君への距離~僕らの未来~
「なぁにー?」
「今日せっかく野球お休みなんだから翼くんもゆっくりしてて!」
杏は玉子焼きを切りながら言った。
「うーん…そりゃ疲れてるけど、
平気!それに杏ちゃんだって行きたいでしょ?
…ん、美味しい!」
翼は杏が切った玉子焼きを一切れつまんで言った。
「翔太と一緒にしないで!あたしは翼くん疲れてるのにディズニー行くなんて言わないもん」
「行きたいって顔に書いてあるよ?」
翼がニヤニヤしながら言うと、杏も膨れた。
「書いてない!
今日は翼くんはお家でゆっくりするの!
翔太はママに任せなさい♪」
そう言うと杏はリビングへと歩いて行った。
翼も少し笑いながらついていった。