君への距離~僕らの未来~
「翔太ぁ、今日はパパ疲れてるみたいだからママとお買い物いこっか♪
何でも好きなもの買ったげるから♪」
(もので釣ってる!)
翼は必死で笑いをこらえている。
「何欲しい?」
杏はできる限りの優しい笑顔で尋ねる。
翔太も満面の笑みで答えた。
「おとうと!!」
杏は絶句し、
代わりに翼が満面の笑みで言った。
「よし、分かった!
じゃあ翔太、今日は保育園行きなさい!」
「うん!!保育園のみんなにおとうと、自慢してくる~♪」
そう言うと翔太はバタバタと自分と部屋へ着替えに行った。