君への距離~僕らの未来~
「シオ~、ほら早く~」
杏がゲラゲラ笑いながらシオを呼ぶ。
どうやらシオの部屋に行くことは決定事項の様子。
「ったく!
原付重めェし…
飲むなら原付でくんなっつーの!
メット壊すし…ちゃんと新しいの買えよ?」
ケンイチにむかってシオは毒づくと、小走りで2人のもとへ。
「途中、コンビニよるで?」
「うん!あたしねカルピスチューハイ!」
「俺も!俺も!」
「馬鹿!水買うんだよ、酔っ払い!」
シオは呆れる。