君への距離~僕らの未来~
「頭痛てぇ…」
次の日の朝、やっとケンイチが起きた。
シオはもう起きていて着替えていた。
杏はまだ寝ている。
「ケン、学校は?」
シオが涼しい顔で聞く。
「ん゛…」
「出席出してきてやろか?
学食3日分で。」
「……いく
シオ、なんか服貸して」
「サイズ合うか!
杏に貸してもらえば~」
シオがニヤニヤしながらからかう。
「うっせー!」
「てかケンの部屋隣なんやから取りにいけよ!」