君への距離~僕らの未来~




「はぁ…まだ電話鳴らんなぁ」





残業書類の一番上に置かれたケータイを見つめて中塩純はため息をついた。







先ほどから妻やレッドのバカたちからはかかってくるものの肝心なヤツからはかかってこない。






プルル…





―またや…






「なんやねんな!今、仕事中…」







「あ!シオ?


俺とアツシ、もーすぐ東京つくぜ?」






「東京!?」







―確かにあの2人は静岡と富山、





大阪にいる俺や広島のマサキよりは近いけど…







「リサも付き添いで病院おるはずやから、



あと、あんまバカ騒ぎすんなよ?」







「なぁーに言ってんだ!俺とアツシはお前たちを代表してだなぁ…」




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