君への距離~僕らの未来~
「ハイハイごめんごめん」
「それにアツシなんか赤ちゃんのおもちゃやら靴やら服やらダンボール買いだぞ?
翼よりも父ちゃんっぽいじゃねーか!」
―いやいやいや
「まあアツシは、子ども好きやしなぁ…」
杏より翼より、親バカになる危険がある。
「予定日は今日やけどズレ込むこともあるやろうし…」
「大丈夫だ!」
「なにがだ!」
電話を切ると独りきりのオフィス、
ふと窓から空を見上げた。
大阪の空には珍しく、星が輝いていた。