また、きみの隣で
美凪は頑張って走り回っていて、パスも何回ももらって積極的に攻めていた。
でもそれよりもアシストの回数の方が多くて、美凪からのパスで先輩がどんどんシュートを決めていく。
「ナイスパス美凪!」
「ありがとうございます!」
「いいぞ大谷! その調子だ!」
「はいッ!」
美凪の活躍もあり、3クォーターが終わる時は67対42と、点差は開いたままだ。
ベンチに戻ってきた先輩と美凪を、みんなでうちわで扇ぐ。
「美凪超すごかった! お疲れ!」
「ありがと、なんとかなった〜」
水筒に入ったスポーツドリンクをがぶ飲みする美凪。
やっぱり美凪はすごい。
初めてなのに、あの馴染みの速さ……