また、きみの隣で
─────〝ピーッ〟
「試合終了! 整列!」
最終得点は、91対64であたし達S高の圧勝!
なんとか無事に試合を終えられた。
「お疲れ棗! 超かっこよかったよッ」
ベンチに戻ると、美凪が笑って言ってくれた。
「よくあんなにスリー決まったね!」
「うん、自分でもびっくりしてる」
「高柳、よかったぞ。あれでいい」
後ろから顧問に声をかけられる。
「はいッ! ありがとうございます!」
本当、よかった……。
心底安心している自分がいた。