また、きみの隣で





そう思っていたら、急にあたしに思いっきり頭を下げた千鶴。


「中学の時、ごめんなさい…!!!」


「え……」


いきなり謝られてびっくりする。


千鶴はそのままの状態で続けた。



「中学の時にやった練習試合、久しぶりに会えて嬉しい事のはずなのに、あんな酷い事言っちゃった……。本当にごめんなさい!!!」



──────え……。




……会えて嬉しいって、思ってて、くれてたの……?




「……中学で、なにがあったの…?」


そう聞くと、ゆっくりと顔を上げた千鶴と目が合う。

千鶴は、少し涙目になっていた。



「ごめん、ちゃんと理由話すね」


深呼吸をひとつして、話し始めた。






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