また、きみの隣で





〝それは違う〟って、あたしの声が出るより早く、



「先輩は私達のために言ってくれてるんだよ。どうしてそんな事言うの?」



あたしが特に仲のいい、正義感の強い木村瞳子(きむら とうこ)がそう言い放った。


カンナ達4人は、後ろを歩いていたあたしの隣の瞳子を振り返るとギロッと睨んだ。


「ハァ? なにアンタ。エラそうな口叩かないでくれない!?」

「フザけないで!」


大声で言うと、あたしと2人置いて帰っていった。





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