また、きみの隣で





同じ人間なのに、同じ2年生なのに、どうしてこんなに違うんだろう。



誰が特別エラくて、誰が底辺だとか、小さい頃の友達が上っ面だけの関係だとか、そんな事誰がいつ決めたの?



いつもそう思っていた。

心の中で、カンナ達を否定していた。





でも、それを口に出す事はできなかった。


あたしの好きなバスケを続けていくためには、このバスケ部でやっていくためには、カンナ達に背いてはいけなかった。






──────…でもいつしか、自分もカンナ達のようになってしまっていた。



小さい頃の友達は上っ面だけの関係だと、思うようになってしまっていた。






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