また、きみの隣で
M中バスケ部、全員が揃った。
またこうして集まれた事、すごく嬉しい。
─────「棗! 和香!」
「…あ、千鶴!」
するとそこへちょうど千鶴が現れた。
「あれ、千鶴ちゃん!」
突然の千鶴の登場に、あたしと和香以外が首を傾げる。
「…あの、あたし、T中バスケ部だった石川千鶴です。…中学の試合の時、M中のみなさんを怪我させてしまった事、不快な思いをさせてしまった事、T中を代表して謝りに来ました。本当に、本当にすみませんでした…!!!」
その言葉と同時に深く頭を下げた千鶴。
「……え、あなた、T中バスケ部の…?」
美凪が目を見開く。
「……大丈夫ですよ! そんな、謝らないでください!」
真っ先に言ったのは蒼乃だった。
それを聞いて顔を上げた千鶴は、驚いた表情で蒼乃を見た。