守ります。
爽やか系男子君に笑顔を見せられ少しのトキメキが心に広がる。


ポケットから紙切れを出して私に見せた。


「すみません。…ちょっとお聞きしたいんですけど…。ここに行くにはタクシーがいいですかね?」


紙切れを見る。


会社名と住所。
簡単な地図。


「‥出張でこっちに来たんですけど俺、方向音痴で…」


私が紙切れを見てる間、彼が呟いた。


標準語で話してるつもりでも少し違うイントネーション。


「ここでしたら、私の会社の近くですので…良かったら一緒に行きますか?」


いつもならしない行動。


だけど懐かしいイントネーションと爽やか系男子君に勝手に言葉が出ていた。


「いいんですか?助かります」


再び、爽やか系男子君が笑顔を見せる。





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