永遠の果て
 朝。
 涙で目が腫れてないか確認して、部屋から出る。
 台所に行くと、ちょうど朝ご飯が出来たところだった。

「おはよう、母さん」
「あら詩織。おはよう」
 テーブルに並べられた、ハムエッグと生野菜のサラダに、コンソメスープ。そういえば、早起きし過ぎてお腹がすいていた。

「食べていい?」
 席につき、食パンをトースターに入れる。
「えぇ、いいわよ」
 言いながら、母は次々と料理にラップを掛けてゆく。
「……。ラップなんか掛けてどうしたの?」
「ん~、今日は日曜日でしょう?お友達と電車に乗ってお出掛けするの」 嬉しそうに、母は言った。
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