永遠の果て
「お願い?なに?できる範囲でなら聞くよ」

 私の言葉に、結衣ちゃんはキラキラの笑顔を浮かべている。

 なるべくなら、そのお願いを叶えてあげたいのだけれど。
 どんなお願いが来るのか、ドキドキする反面、少しワクワクする。

「あのね、私と一緒に学校に行ってほしいの」
「え……?」

 学校に?どうしてなのだろう。
 まさかいじめられているとか、いや、この子に限ってそんな筈はない、と思う。

 そんな私に気づいたのか、結衣ちゃんは私の目の前に手帳を差し出した。
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