永遠の果て
「ないと思う」
 考えるより先に、口が動いていた。
 急に出た言葉を取り繕うように続ける。
「でもどうしたの?急に」

「確信がほしかったの」 ポツリ、結衣ちゃんは悩ましげな表情で答える。
 鞄についている、淡いピンクのハートが揺れた。

「私ね、今の彼氏とずっと一緒にいたいって思ってるの。でも、なんて言ったらいいのかな。いつお互いに冷めちゃうかわかんないし、このまま永遠に一緒だって言う自信が欲しいの」
 結衣ちゃんの言葉が、私の心に突き刺さる。

「そっか。でもそれは私じゃうまく答えられないかな」
 胸の傷みを堪え、そう答えるのが精一杯だった。
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