永遠の果て
3
男の子に連れられて、二階建てのアパートの前につくまで、そう時間は掛からなかった。
逃げようと思えば、いつだって逃げることが出来た。
精神的にまいってるな、と思った。
簡単に、こんな簡単に男の家に上がり込むなんて、どうかしてる。
二階の、一番奥の部屋。男の子は慣れた手つきで鍵を開けると、「入って」私を促す。
その瞳に逆らうこともできず、部屋の中へ足を踏み入れた。
部屋中の白が目に飛び込む。壁も、床も、家具までもがほとんど白で埋め尽くされている。
こんなびしょ濡れの体じゃ、上がり込むわけにもいかない。少し、寒くなってきた。
「これで体拭いて。ここシャワーだから、すぐ入って。風呂ももうすぐ沸くから」
逃げようと思えば、いつだって逃げることが出来た。
精神的にまいってるな、と思った。
簡単に、こんな簡単に男の家に上がり込むなんて、どうかしてる。
二階の、一番奥の部屋。男の子は慣れた手つきで鍵を開けると、「入って」私を促す。
その瞳に逆らうこともできず、部屋の中へ足を踏み入れた。
部屋中の白が目に飛び込む。壁も、床も、家具までもがほとんど白で埋め尽くされている。
こんなびしょ濡れの体じゃ、上がり込むわけにもいかない。少し、寒くなってきた。
「これで体拭いて。ここシャワーだから、すぐ入って。風呂ももうすぐ沸くから」