永遠の果て
5
それから数日が経った。
直樹に再会したあの日、帰ってきた私に、結衣ちゃんは「おかえり」。
笑顔で迎えてくれた。
あれ以降、何も聞かれないので、私も何も言わない。少しだけ、結衣ちゃんのその配慮に感謝していた。
部屋も、少しずつ片付きつつある。
直樹とのことは、綺麗なまま、箱に閉まってそっとしておくべきなのだ。
なにも今さら、振り返ることなど何もない。
臆病でも、なんでもいい。もう私は、傷つきたくはない。
惨めで、虚しくて、泣きすぎて心が枯渇してしまうなんて、まっぴらだ。
直樹に再会したあの日、帰ってきた私に、結衣ちゃんは「おかえり」。
笑顔で迎えてくれた。
あれ以降、何も聞かれないので、私も何も言わない。少しだけ、結衣ちゃんのその配慮に感謝していた。
部屋も、少しずつ片付きつつある。
直樹とのことは、綺麗なまま、箱に閉まってそっとしておくべきなのだ。
なにも今さら、振り返ることなど何もない。
臆病でも、なんでもいい。もう私は、傷つきたくはない。
惨めで、虚しくて、泣きすぎて心が枯渇してしまうなんて、まっぴらだ。