永遠の果て
 くすぐったくなるような言葉の余韻に、しばらく酔いしれた後、思い立ってクローゼットを開けた。

 男の人と二人でデートをするなんて、実に何年振りか。
 しかも相手は明らかに年下で、話をしてもジェネレーションギャップを感じるに違いない。

 服装だけでも、若く見せなくては。

 クローゼットから服を出し、鏡の前で合わせる、という作業を繰り返し行う。

 ふと、鏡の中の自分を見て、一つ息を吐いた。
 頭に直樹がよぎる。
 付き合っているわけでもないのだから、別に操をたてる必要はない。

 きっと、日曜になれば何かが変わる。
 そんな気がした。 
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