永遠の果て
7
真っ暗な夜道に、電灯に照らされた二人の影が並んでいる。
『このあと、まだ時間ある?』
『特にない、けど』
『じゃあうちに来て。ごちそうするから』
観覧車の中で、ごく自然にそれは決まった。
別に、どうこうされるなんて思ってない。
でも、繋がれた手から伝わる温度が、私をドキドキさせる。
バレないように、昴くんを盗み見た。
十も歳が離れているのに、横顔は男の子じゃなくて、男の顔をしてる。
不思議。
昴くんといると、昔に戻った気分になる。
私の隣にはいつも直樹がいて、二人で笑い合ったころに……
「詩織?」
『このあと、まだ時間ある?』
『特にない、けど』
『じゃあうちに来て。ごちそうするから』
観覧車の中で、ごく自然にそれは決まった。
別に、どうこうされるなんて思ってない。
でも、繋がれた手から伝わる温度が、私をドキドキさせる。
バレないように、昴くんを盗み見た。
十も歳が離れているのに、横顔は男の子じゃなくて、男の顔をしてる。
不思議。
昴くんといると、昔に戻った気分になる。
私の隣にはいつも直樹がいて、二人で笑い合ったころに……
「詩織?」